きん

きん
I
きん【听】
洋紙一連が五百枚を単位としていたとき, その重さを表す単位。 ポンド。 現在は用いない。
II
きん【均】
中国の音楽理論で, 調(音階)の第一音の高さを示す語。 例えば, 林鐘を第一音とする調を林鐘均という。
III
きん【巾】
(1)布。
(2)ふきん。 手拭い。
(3)頭巾。

「頭(カシラ)に紺染(アオゾメ)の~を帔(カズ)き/読本・雨月(青頭巾)」

(4)箏(ソウ)の, 一番手前の弦の名。
IV
きん【擒】
捕虜。 とりこ。

「軍破れ城陥り, 従容として~に就き/佳人之奇遇(散士)」

V
きん【斤】
(1)目方または重さの単位。 普通は, 一斤を一六〇匁(モンメ)とし, 尺貫法では一斤=一六〇匁=600グラムとした。 他に時代・対象品目の違いにより伝統的に行われた標準を異とするものに, 大和目(一八〇匁)・大目(二〇〇匁)・白目(二三〇匁)・山目(二五〇匁)があり, また舶来品に対するものは一斤を英国の一ポンド(453.6グラム)にほぼ等しい一二〇匁とした。
(2)食パンの単位。 350~400グラムの一塊を一斤とする。
VI
きん【琴】
中国の弦楽器。 琴柱(コトジ)をたてず, 七本の弦を張り, 一三個の徽(キ)(勘所(カンドコロ))を目印とし左手で弦を押さえ, 右手で弾く。 日本には奈良時代に伝来したといわれるが, 平安末期には絶え, 江戸時代, 明の帰化僧心越により再興されたが, 現在は衰微。 きんのこと。 七弦琴。
VII
きん【磬】
〔唐音〕
銅製または鉄製の鉢で, 読経(ドキヨウ)の際に打ち鳴らす仏具。 鈴(リン)の大形のもので, 半鐘をあお向けにしたような形。 銅鉢。 磬子(キンス)。
けい(磬)
VIII
きん【禁】
禁じていること。 禁じられていること。 禁止。 禁令。

「~を犯す」

IX
きん【筋】
筋肉。 すじ。

「胸の~が一本鉤に引つ掛つた様な心/門(漱石)」

X
きん【菌】
(1)菌類。

「酵母~」

(2)病原菌など有害な菌。 細菌。

「コレラ~」

XI
きん【襟】
(1)衣服のえり。
(2)心の中。
~を正・す
衣服のえりをきちんとする。 えりを正す。

「渠(カレ)は~・して, 恭しく白糸の前に頭を下げたり/義血侠血(鏡花)」

~を披(ヒラ)・く
(1)えもんをくつろげる。 胸元をひろげる。
(2)心中をつつみなく打ち明ける。 胸襟をひらく。
XII
きん【釁】
すきま。 手ぬかり。

「互に一方の~を撃ちて/文明論之概略(諭吉)」

~に乗(ジヨウ)・ず
相手のすきにつけこむ。
XIII
きん【金】
中国, 女真族完顔(ワンヤン)部の酋長阿骨打(アクダ)が建てた国(1115-1234)。 遼(リヨウ)・北宋を滅ぼし中国東北部・内モンゴル・華北を領有した。 都は初め会寧府, のち燕京, 汴京(ベンケイ)。 モンゴルと南宋の攻撃により滅亡。
XIV
きん【鈞】
中国, 古代から明代まで用いられた質量単位。 一鈞は三〇斤にあたる。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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